投稿日時: 2023/03/08 17:11
最終更新日時: 2024/06/30 04:58
有名ブロガーHagex氏が、各所で捨てIDを作って荒らし行為を繰り返していた「低能先生」と呼ばれる人物に後ろから刺されて殺されてしまった。
2018年6月24日(日)20:00前後、福岡県福岡市の旧大名小学校跡地でインターネットセキュリティー会社スタッフの岡本顕一郎さん(41歳)が背中を刃物で刺され病院に搬送。その後に死亡が確認された「男性刺殺事件」で、非常に恐ろしい情報が入ってきた。インターネット上で岡本顕一郎さんに罵られ、恨みを持っていた犯人が刺し殺した可能性が浮上しているのである。 ・低能先生と呼ばれていた人物が犯人か 岡本顕一郎さんはインターネット上でHagex(ハゲックス)というニックネームでブログ「Hagex-day info」を書いていたとされている。そのブログ内で岡本顕一郎さんに「低能先生」と罵られていた人物がおり、今回の事件は低能先生と呼ばれていた人物が岡本顕一郎さんに恨みをもち、犯行に及んだのではないかとの情報が出ている。
http://buzz-plus.com/article/2018/06/25/hagex-fukuoka-net-news/
彼は荒らしを行う際に「低能」という言葉を多用していたことから、「低能先生」と呼ばれるようになった。1
ブログ主や読者たちから「低能先生」と呼ばれ、晒し上げられ、集団で通報されて次々にアカウントを凍結されてきた恨みから及んだ犯行であると見られる。
以下は低能先生が犯行直後に書いたとされるコメントである。
「ネットリンチ」をやめなかった「お前ら」への「返答」が今回の事件であるようだ。
anond.hatelabo.jp改めて言おう
これが、どれだけ叩かれてもネットリンチをやめることがなく、俺と議論しておのれらの正当性を示すこともなく(まあネットリンチの正当化なんて無理だけどな)
俺を「低能先生です」の一言でゲラゲラ笑いながら通報&封殺してきたお前らへの返答だ
「予想通りの展開だ」そう言うのが、俺を知る全ネットユーザーの責任だからな?
「こんなことになるとは思わなかった」なんてほざくなよ?
ただほぼ引きこもりの42歳はここで体力が尽きてしもうた
事前の予定では東京までいってはてな本社にこんにちはするつもりだったが、もう無理
足つってるし
なんだかんだ言ってはてなというか増田が俺をネット弁慶のままで食い止めていた面もあるしなあ
逆に言うと散々ガス抜きさせてもらった恩がある
Hagex氏は、以前から低能先生の行動を問題視しており、過去の記事では自身のブログでも低能先生について言及している。
事件までの間にどのような対立があったのか知らない人は目を通しておくべし。
hagex.hatenadiary.jpさて、今回着目したいのは最初にあげたこのニュース記事である。
buzz-plus.com記事内では、一貫して、犯人が「ブログ内で罵られていた」とだけ綴られている。
犯人が、いわゆる「荒らし」であったことについては、Hagex氏のブログ記事の一部を取り上げたのみで、記事本体では特に言及されていないのだ。
また、記事の最後では、以下のような言葉でこの事件についてまとめられている。
・命を奪うことは許されない この現代社会において人間は議論をし、熱く語り、ときに不条理な罵り合いになることもあるかもしれないが、だからといって命を奪うことは許されることではない。Hagexという名で人気ブロガーとなった岡本顕一郎さんは、多くの人たちから支持を得ていたカリスマ的人物だった。今回の彼の死に、多くの人たちが悲しんでいる。
この記事を私なりに要約した結果が↓だ。
ブログ主がブログで犯人を晒し上げて集団で罵倒した。それに耐えきれなくなった犯人が殺人行為を行った。現代社会ではこうした不条理な罵り合いがあるかもしれないが、それは殺人行為を正当化するものではない。
この要約だけを見れば、犯人に同情的になる人も多いのではないだろうか。
実際、Twitterで「低能先生」などで検索してみると、ちらほらと犯人に同情する意見が出てきている。
一方で、犯行前には、彼に同情する意見はほとんど皆無だ。
ネット上にいくら書き込んでも、彼は自分をバカしている者たちの行っている行為はネットリンチで、正当な行為ではないというメッセージを世間に伝えることはできなかった。
そのメッセージが、ナイフ一本でいとも簡単に世に送り出されてしまったのだ。
この事件は、**今まで世間に伝えられなかったメッセージも、殺人をすれば伝えられるようになる、**ということを証明してしまったのだ。
これほど恐ろしいことはないと思う。
記事内には「『低能先生』と罵られていた人物」とあるが、低能だから低能先生なのではなく、低能と連呼するから低能先生なのであって、これは記述が間違っている。 ↩